Diary On My Journey

ヨーロッパ1人旅から始まったDiary〜旅するヨガインストラクター。旅日記と日々の気づきとヨガについて。いつもは、ヨガ修行のため、中央アジアと東南アジアをまわっていましたが、ヨーロッパは未知の旅になるので、記録に残そうと思いスタートしたBlog。

マルタで捨てる。いわゆる悟る。

今日こそは、出掛けなければ。
と、午前遅めに起きる。

昨夜はベッドに入るもの、寝入ったのは夜中だった。
体調はすこーし、風邪気味くらいになった。

特に観光したい気分でもなく、
ただマルタに居たい感じで、
多分これ、次のスペイン行きのチケットをとってなかったら
マルタに沈没するパターンだった。

iPadをみたら
グラナダで合流予定のTちゃんから
グラナダ宿泊予定日が土日で、宿が減り値上がりしてるので、
一応、一番安いドミをとっといた!と、連絡が来ているのを読む。

そうだ、次に向かうことを考えていかなきゃ。
マルタからバルセロナ行きの航空券があるだけで、
バルセロナの宿と、バルセロナからグラナダへ行くのバスも
まだ、とってない。

スペインをどうまわるかも、検討しなくちゃ。
田舎街とか、行きたいけどなー。


いくら居心地がよくて、ここにもっと居たいと思う場所に出会っても、
先に行かないといけない。
なぜなら、旅人だから!!

小説の旅のロゴスを思い出す。
不思議な都市ばかりの世界だが、
そこで様々な人達に出会う。
時には、そこに長く居つく事があっても、
やがて出発の時期を感じ、次に向かう。
例え、愛する人、愛してくれる人に出会っても
ロゴスは旅を続けた。

そして、遠い土地から、彼女はどうしているだろうか、
会いたい。と、想いにふける。
時には、そこに戻ったりもするが、
戻った時にはもう
その時とは状況が変わっていたり。

旅の出会いの一瞬は、永遠ではないということかな。


沈没は駄目だ。
マルタに戻るかどうかは、また
ハッキリ気持ちが定まる日があるだろう。
先を見ないと。

ランチを作って食べてから、どこかに行くことにする。
外で、いやしんぼにならないように、お腹を満たしておかないと。

パンやパスタに飽きたら、意外と美味しいクスクス。

あとはサラダと目玉焼き両面焼き。

そして、やっと再会したI LOVE COCOのヨーグルト!
と、まだ少し風邪の感じはあるので、ジンジャーティー。


宿の人が、いい匂いだね、昨夜はどうだった?
今日はどうするの?って声をかけてくれる。
食べていたら、ゲストの女性もゴゾツアー行かなかったの?と声をかけてくれる。
声を掛け合うって、いいね。

ランチを食べ終え、どこ行くか調べていたら、
パサンが学校から一旦ランチに戻ってきた。
午前はどうしてたの?と聞かれ、寝てたと答える。
りありー?僕は朝7時に起きてルーフトップで勉強してから学校いったよ。
と言われ、自分のレイジーな状態を恥じる。
やべーかな、私。

やっぱ、そこまでストイックにしないと英語も
ある所からは、なかなか上達しないよねー。

いつも、私は旅で話す人に、
私はもっと英語を勉強しないと・・って言うと
ユーの英語はグッドだよ。って言ってくれるけど、
実はたまに、わかってなくても、、流しちゃうときあんだ。
推測で勝手に納得。

まぁ、日本にいても、同じなんだけど。
話を聞き流してるのは(´・_・`)

パサンが、サンドイッチを作って食べながら、自分の書いた論文を読ませてくれる。
わからない単語がいっぱいあったから、その場でどういう意味か聞いて私も勉強。
私も、マルタの学校行きたかったな。

じゃ学校に戻るね、夜に待ってるねといって、
私が既に食べ終わっていた食器も一緒に洗いに持って行こうとする。
あ!自分でやる!って言ったら、いいからいいからと、洗いに行っちゃった。
あなたは何て優しいの。

今日の予定を調べていたら、宿の人から
Renadonda!
今朝のヨガクラスいなかなったね!と声をかけられる。

私が、ここの今日のゴゾツアーを断る時に
朝からヨガクラスに出たいからと説明したら、
そのスタッフから、
え!私もヨガが好きだけど、スタジオどこにあるの!?って聞かれる。
なぜか、私が地元の人に地元のヨガスタジオを教えたのだった。

えへ。寝坊しちゃって間に合わなかった!と言うと
すっごい良かったよ!色んなスタイルがある。と感想を教えてくれた。
今日はハタだったでしょ?明日はアシュタンガだよね、明日は行く!と答えた。

話をしてたらニコ来た!皆んなに愛されるニコ!

キッチンにコップを洗いにいったら、スタッフがまかないを作っていた。

めっちゃ美味しそうーって、作るとこ見てたら、
ニコパパがきて、
彼と結婚したら
毎晩、美味しいご飯が食べれるよって言う。
お願いしますーと、求婚しておいた。

私、男の人が料理するの好き。
だって、料理上手な人って、絶対頭いいし、心があったかそうじゃん。

ダイニングにちょっといるだけで、いっぱいの人が声を朗らかにかけてくれる。
今回の旅で一番、リラックスしている場所になった。

人々が朗らかに交流出来る場所。平和な場所。
ピースフルかぁ。
なんか、キーワードかもしれない。

やっと、シャバに出る!
まずは、バスの1週間乗り放題チケットを買う。21ユーロ
これで、バスであちこち行ける。

バスでバレッタに向かう。
初日に、地獄のような思いで歩いた海岸沿い道をバスから見る。
背負ってる荷物を全部、海に投げ捨てたかった道。

あの時、この重みは私の心の中のいらないものだ!と感じたが、
あ、もしかしたら、私、もう要らない心の中のもの、捨てることが出来るかもしれない。
と、フト思う。

どこを走っても、美しい光景だ。
帰りはバスをここら辺で、ぷらっと途中下車してみよう。

バレッタ地区というとこに到着。

マルタは、日本に近いところがあるかもしれない。
色々、ちゃんとしてる。ピシャっとしてる。



さすが、騎士団の国。






道も、フラットに整備されてるし、なんか、色々まっすぐ。



縦列駐車も、ピシャっと。



そして、空気感は、誇りを感じる。
うん、誇りっていう言葉が合う。

大聖堂や、博物館、戦争博物館など色々あったけど、何も入らなかった。


ちなみに、大聖堂と美術館の共通券の金額が
地球も歩き方に書いてあるのと、実際の値段が違った。
ことごとく違うね。歩き方。

ただ、ブラブラしてるだけで、充実ー。
やばい、マルタが好きだ。やっぱりマルタに戻ろうかな。

シャモニーの時のような、ピースフルな感覚。

え!?ピースフル?朝気になったワード。

あ!そうか。ここは、もう、平和になったんだ!
よかった。
と、ハッとした。
マルタにきたら、もっと心がえぐられる思いになるのかと思っていたのに。
全然だった。

ここが過去、私が罪を背負ったと感じた場所で
その時のことが、今の生にも影響してるのは、わかってた。
それを、解決しに来た。

でも、
もう、過去は過去。
私も、平和に幸せに暮らすことを大優先にしてもいいのかな。
と、今朝からフッと思っていた事を、確信的に思った。

街を歩いていても、何も欲しない。
ジェラートを見ても、あんなに毎日誘惑されてたのに、いらない。
心が満たされた平和な状態だと、
何もいらなくなる。

16:00の大砲に合わせてアッパーガーデンに行く。
ローワーガーデンもあるので、ご注意!


おもしろーーい!
時間に、ドーーン!と、大砲を放つ。
動画あげたかったけど、やり方がわかんない。

12:00と16:00には、絶対あるみたい!
大砲も、昔は戦うためのものだったが、
今は、皆を楽しませるエンターテイメント。

16:00の大砲を聞いたところで、宿方面に戻るバスを途中下車して、スリーマ地区に行こう。
ピースフルな感じにつつまれたまま、バスターミナルに向かう。
私もう、日本の殺伐とした空気が淀むとこには、戻れないかも。

バス停も、日本人感覚で
ピシッと。案内も十分に親切。

帰りのバスに乗り込む。
iPadの容量がないので、帰りながら、いらない写真をディレイトする。


そして、今まで消せなかった、
愛犬が辛そうな様子の動画を消した。

病院関係者に送ったものや、
最後の日の直前に
たまたま居なかった家族へ今こんな状態なんだけど、どうしようと錯乱しながら送ったもの。

見れもしないけど、消せないでいたもの。
これを、消した。
自分で驚いた。消せるなんて。
久しぶりにバスで泣いた。

愛犬はもう、苦しんでない。
私ももう、
色々、、色々含め、
他の事より、自由が幸せになることを
まずは優先しようって決意した。
旅に出る前に、いつも大事な事を言ってくれる人に言われてたことだ。
その時は、よくわからなかった事が、少し腑に落ちた。

スリーマ地区にバスから降りた。

湾に沿って、古くも美しい街並みが、当たり前に佇んでいる。
美しい事も、古い事も、当たり前。あるがまま。という感じ。

海沿いを歩いて、その景色を見ていたら、
突然、私の頭の中の視界が、ブワーーーっと広がった。
言葉ではこれ以上私には説明出来ない感覚。
頭の中の視野が、無限に広がる感じ。かな。
完全に、わかった!という感覚。
もしかしたら、誰かはこの体感を、悟ったと呼ぶのかもしれない。

マルタが、
あら?あなた、まだそんな昔の事に拘っていたの?
もう、とっくにここは平和ですよと、言っているみたいだった。

なんだ私、勝手に拘ってたよ。ずっと。
次元はとっくに移行してた。

今まで拘っていたこと、もう全部捨てられる。
マルタへ過去の因縁との決別だ!くらいに覚悟してきてみたら、
私の意気込みとは全く噛み合わず、
ここはもう、すっかり平和なエネルギーに変わっていた。

この事を自分で解決できたら、全て連鎖的に変えていけると思ってたこと。
でも、解決も何も、
いまやここには何もないよ。私のただの刷り込み。こだわり。


大昔の過去、現世での色んな事、色んな人の死、愛犬の事、
其々に感謝し、その出来事は過去として葬れた気がした。


頭ではわかってても、過去の出来事へのこだわりは、
なかなか捨てられないもの。
気にしてないつもりでも、無意識層のレベルが拘ってる。
そういうこと、ここ何年間もヨガや心理学や病医学で学んできてて
理解はしても尚、
そうそう簡単には、解放出来ないものだった。

それが、だんだん溜まって、大きな荷物になって
私にのしかかっていた。

ヨガをしていたから、まだ日々ではコントロール出来ていたものの
ヨガに出会っていなかったらと思うと、恐ろしい。


さっき、パサンに、
腕に入れていたタトゥを
なんて、書いてあるの?って読ませてもらった。
My life
My choice
My style
My freedom

そうだね。私ももっともっと、自分らしく生きていこうと思うよ。
周りからは、自分をもって生きてるねだとか、
いつもマイペースで、穏やかだよねって言って貰えるけど、
本当の私は、こんなもんじゃないんだ。
もっと、もっと、違うんだ。
もっと、自分らしく、自由に強く、ピースフルに愛を満たして暮らしたい。

今回の旅で、私の魂が求めていた事の一つがわかった。
本当にいま、肩の力が抜けている。何も背負っていない。


ギリシャで気付かされたことを
このマルタで、腑に落とされた感じだ。

マルタは、色々、バランスがいいと思う。
古くからの良さを残しつつも、住みやすく整備され、
ヨーロッパのゆったりとした空気がある。

1時間半くらい、海沿いを歩く。
途中、ショッピングモールによってみるが、何も面白くなくて出る。
物欲が全くない。

ショッピングモールで迷子になり、
何度もグルグルし、人に聞いて何とか外に脱出。
マルタの人は、とても丁寧に優しく教えてくれるなー。

また、海沿いにでて、歩く。

夕方はジョギングの人が多く、健康的なマルタの人達l

色々気が済み、
途中からバスにのって宿に戻った。

帰って、シャワーを浴びようとしたら
パサンからメッセージがはいった。

どこにいるの?今キッチンにいるよって。

今、戻ったばっかりで、今からシャワーあびるよって返事したら
シャワー終わったら上がってきてという。

マイペースにシャワーを浴びて、
1時間後、上がったら
ラップをしてパスタを私の分、残してくれていた。
レンジで温めて出してくれた。
毎日、私の分も作って、食べさせてくれる(T_T)

私が食べている間、チベット語でお友達と電話をしていた。

食べ終わって、私はブログをアップする準備をし、
パサンは学校の復習をしていたら、
日本のNOVAで英語の先生をしたことがあるというNZの人と、パサンが話し始めた。
英語の講師になるには、ネイティヴじゃない人にはハードな道のりだというような話もしていた。
そして、
チベットの話になった。
内容的に、やっぱり問題は根深いんだなぁと思った。
パサンは、チベットに戻りたいが、今のチベットチベットじゃないという。
中国自治区に今いるチベタンは、お金を得て、中国人のようになっていると。
そっかー。じゃ、今中国自治区にいるチベタンは、満足な精神状態なんだろうか??

そして、そこから中国人の無礼だったエピソードの発表会が始まった。
日本人はいい人だよって、2人は言ってくれた。

本当に、この問題はどうなっていくのだろう。

パサンは学校の週末のパーティに行くようだ。
金曜夜のお決まりみたい。
明日明後日は土日で学校が休みらしい。

明日はどうするの?と聞かれ、
午前にヨガいって、それから
マルタのどこかに観光に行くと答えた。

パサンは、
僕は明日はずっとここで勉強してるから、君の帰りを待ってるねと言った。
何かいつの間にか、毎日、ここでご飯を一緒にするのがお決まりになっているようだ。
いつも、作ってもらっていいものだろうか?申し訳なくなってきた。

おやすみ。じゃ気をつけてねと別れた。

今朝、ヨガの話をした宿の女性に、
明日は絶対にヨガいく!と強く宣言してから、部屋に戻る。
自分に言い聞かせた感じだな。

マルタ、このペースだと、あと数日では見所をまわりきれないだろう。
でもさっき、
私は、かなり重要な気づきを得た。
マルタでしっかり、得るものは得た。

どうしようかな、これから。
急いで見所をまわるか、
マルタのペースに合わせ、今はゆっくり動いて、
またここに戻ってくるか。
戻る場合は、どこかの土地を削らないといけないけど。

今日の気づきは、本当に大きくて。
今夜もまた、great spirit を聴きたくなった。
いつも、偉大な何かを感じる余裕を持っていたい。
今、凄く自分の魂が鼓舞している。
この感覚を忘れたくない。

そして、
繋がれた鎖みたいなものが
全部ボロボロと、崩れ、
自由になったような感覚だ。

拘りの鎖だったな。
もう、拘りの世界に戻りたくない。

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