仙人に出会った。ので、弟子入りしようと思う。

写真はインドのヒマラヤの3700メートルあたりで出会った修行中のサドゥ。
私は世捨てサドゥにはなれない。この世の中で、人々と生きていく事の方がよっぽど学びだと思う。

※備忘録
先日、仙人と呼ばれる、とても優しい先生がいると紹介された。ごく普通の整体院のとても優しい先生らしいのだが、患者さんの過去のトラウマとかが見えるのだという。そうやって痛みの原因も見つけてくれるという話を聞き、特に不調はなかったが、その仙人に会いたくて予約をいれていた。
そうして大阪から帰った数日後のこと、急に今までに体験した事のない鎖骨の痛みと
もう克服していたと思っていた首痛と腰痛が急に出た。
ダンスとヨガが自分の受け持ちのクラスだというのに、
人生で初めて、まともにお手本が出来なかった。
「何かに取り憑かれたのでは？」と思うほどの身体の異変。
だが、これはきっと「何か気づけよ！」というサインだという事は自分でわかっていた。
だが、何だろう？

そして、仙人のところに行った。不調がないまま行くよりは、良かったのかもしれない。
不調は何が産み出しているのか？
仙人の理論は、私が今までにヨガや身体や心について学んできて、「きっとそうだ」と思う私の理論と一致していた。
「身体の不調は心が作っている。それを私が身を以て体験している。自分の身体や心の痛みはきっと、誰かの痛みを理解する為だ」そんなとこだろうと思っていたが、
思いの外、今回の経験は私の根深い部分を変えてくれる経験になった。

仙人は、まず首の痛みの原因になっているトラウマの目星がついたようだった。
「自分はダメだっていう思い込み」だという。
まさに、ここ暫く「私はダメだダメだと」言っていた。普段は思わないのだ、色々あって最近弱気になっていた。大阪でやっとそんなダメな自分を許したとこだった。タイムリーすぎて、ビビる。
「中学入ってすぐくらいに、何かなかったか？」と聞かれた。その頃に起こった事が引き金だと言う。

私は、すぐに自分のトラウマを理解した。
私は私立の中学試験に落ちて、公立に中学校に通い始めた。
華やかな桜のシーズンに、新しい制服。
でも、私が着るべきだった制服ではない制服。
人生初めての挫折と、何より私を私立に行かせたかった母親の期待に応えられなかった自分が情けなく惨めだった。入学式で撮影した写真を忌々しく悲しい気持ちで見た記憶がある。

私が、何かにトライしようとする時に、弱気になって私はダメだダメだとなっていたのは、このトラウマだった。
いつも勉強していないと、頑張っていないと不安なのは、勉強をもっとしなかったから合格出来なかったのだという経験からだ。頑張っていない自分はダメだ・・と思ってしまう。
勉強してる間は安心なのだ。勉強ばっかりしていて「まだ勉強中・・」と逃げているのは
その後のチャレンジ、挫折への恐怖。

仙人は、「これはあなたの人生のシナリオにはなかったものだ」と言った。
「それは本来の自分ではないと自分を許してあげて。
それはなかった。本当のあなたはもっと自分の力を出せる。
その準備がもう、出来た。あなたを通して色んな人が、喜び・楽しみを経験していく。
これからは存分にそれが出来ていく事を、自分に許して」と言ってくれた。

それを自分の中で受け入れたら、たったその数分間で「痛み」は消え去った。
あっけなく。
そういう作業を繰り返した。
私の腰痛は、ある時の恋愛に関わる怒りからだった。
鎖骨の痛みは、罪悪感。
気づかないうちに、奥底に潜んでいた無意識層に眠ったトラウマ。
これは、誰にでもあるのだ。忘れてたような出来事。
痛みが消えたあと、それぞれの時の感情思い出してみて？と言われても、
もうさっき、ウワッと出たように、リアルに思い出せない。
私の中から、そういう事はあったきがするけど、その時の感情は消えてしまったのだ。

仙人は何度も「あなたは良いものをもっている。沢山の人を見てきたからわかる。あなたは、もっとこれから、その良いものを、世の中に出していくよ。」
と言ってくださった。そして、患者さんに渡しているという健康の為の情報の印刷物をいくつか下さったあとに、
「あなたには・・これを出そうと何となく感じた・・普通は出さないんだけど」と、私がお金を出してでも読みたいような内容や、ヨガに通ずる内容の印刷物を下さった。
仙人は、「自分の持っている智慧や知識はいつでも教える、無料でね。それを色んな方に広めてくれたらいい。骨盤の歪み調整なんて一瞬だよ」と言ってくださった。
私は、この仙人になら、私の思いを打ち明けたい。と、思った。
"私がヨガや身体や心についてなどを学んできたワケ、自分の使命だと思っていること"
そして、1番大事なことは謙虚である事だとも教えて下さりながら、
「あなたが今日、来て良かった。」と何度も言って下さった。
「そのうち、教える事はなくなり、自分を超えていくだろう。
あなたが今日、ここに入ってきて、"楽しみだ"と思って」と言う。
「どういう意味ですか？」と聞くと、「楽しみという言葉が浮かんだ。自分もこの人の事が楽しみだし、この人もこれから楽しんで行くし、この人を通して多くの人が楽しみを見出す"と思った。」
と、おっしゃってくれた。
それで、思い出した。先日のフランスのボルドーで貰った名前は
"ジョイフルオブウェイ。楽しみながら進む道。"
その話も仙人にした。
前に大事な人に、「人の幸せの前に自分の幸せを」と言われた事についても、改めて考えた。
そして、大阪でまた貰ったアドバイスで、今の自分を受け入れられた。
自分の本筋も強みも、何を1番したいのかも改めて見つめ直した。
あんなに絶不調だった身体が軽い、心も軽い。